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日本遺産認定、特別史跡旧閑谷学校の100年後まで残る案内板を作る。

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2016/09/07
tag:岡山県

今日は、双葉店飾社最長老(?)Nおやじのブログです。

 

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知ってますか?

岡山に住む人なら小学校、中学校の時に1度は遠足でやって来た閑谷学校ですが、

なっ、なんと、現存する世界最古の庶民の為の作られた公立学校って事・・・。

岡山藩主、池田光政によって創建されたのは、はるか300年以上前なのです。

そして、昨年、日本遺産に認定されたのです。

 

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閑谷学校と言えば・・・

秋に紅葉に染まる楷の木が有名ですが、この石積みの石塀(せきへい)も

重要文化財に指定されている貴重なものなのです。

 

そんな、世界遺産にもなってもいいような貴重な閑谷学校に

100年先にも残るような案内板を作りたい・・・。

Nおやじは、そう考えたのです。

 

厳しいプロポーザルの末、岡山県よりご依頼をいただき

100年先に残るような案内板を作り始めたのでした。

 

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残暑厳しい頃でした。

案内板の基礎に3日、そして石材工事に取り掛かりました。

 

 

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そう・・・

この案内板、石塀のイメージで作ることにしたのでした。

 

しかし、実際に石塀を一緒に見に来た石材屋の社長、

「こんな大変なもの作るの無理ですわ」と言うではないですか。

聞いてみると・・・

閑谷学校の石塀は職人が1日頑張っても2個か3個積むのが

やっとの代物らしいのでした。

途方にくれ、石積みを諦め、1枚物の岩に目地を彫刻する事を

考えていた時・・・出来る職人が居たっ!!との連絡。

 

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そう・・・

この石材屋の社長こそ、岡山で唯一石塀を再現できる方だったのです。

いやいや、もう、気の遠くなるような地道な作業でした。

1つ、1つ、石ノミでピッタリまるように形作って行くのです。

 

 

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これだけで10日以上かかっているのです。

工場内でも2週間以上掛かっているので約1ヶ月です。

本当に石材屋さんは凄いなと改めて痛感しました。

 

 

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そして最後に錆に強いステンレス製のベースにインクジェット出力

勿論、UVカットのラミネートも施して貼り付けた表示面を石材に

とめつけて完成しました。

そう・・・

この案内板こそ、100年先・・・

私の曾孫の子供が遠足に来た時にも入口の手前に鎮座しているはずです。

※表示の出力シートは約10年毎に更新してもらわないといけませんが・・・

 

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今、外国からの観光客が増えているそうです。

この日も、20人あまりの外人観光客がやって来ました。

閑谷学校の方に聞いてみるとフランスの方が多いそうです。

そう・・・

フランスの観光案内雑誌(?)等にここ閑谷学校が紹介されているそうです。

 

 

数年前、楷の木の紅葉を妻と見に来て、

入場料350円がもったいないと、入口から中を覗き込んだだけで

帰ってしまったのが、今となってはとても勿体無かったと後悔しております。

 

 

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他に解説板も設置させていただきました。

これもステンレス製なので100年先にもここで頑張ってくれていると

信じる最長老Nおやじです。

 

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こんな小さな表示板も十数カ所設置させていただいております。

最近は、4カ国後表記が当たり前です。

 

こうして後々残るもの、みんなが見てくれるものを

作り出す喜びを噛み締めた最長老Nおやじでした。

 

紅葉の美しい閑谷学校です。

これからがいちばん楽しめる閑谷学校です。

世界遺産になって観光客でごった返す前に是非1度、

閑谷学校に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

 

写真点数、文字数もやたら多くなってしまいました。

長々とお付き合いいただき誠にありがとうございました。

 

 

 

 

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