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懐かしの製図用具たちと公園の標識

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2017/03/11
tag:マラソン大会、製図、標識、イラスト

こんにちは!

吉備路マラソンにエントリーしながら

仕事の都合で参加できなかったにもかかわらず

なぜかホッとしている長老N0.2のTSです。

 

今回はちょっと回顧的な記事になりますが、暫しおつき合い下さい。

 

烏口、ガラス棒、溝引き定規、雲形定規、テンプレート等々… この名前ご存知ですか?

むかし々、、とてもお世話になった製図用具たちです。

 

くもがた

 

まだパソコン(CAD)が普及してない頃、

いかに速くいかに美しく〈もちろん発想が優先ですが〉図面を仕上げるか。

その道具達を駆使して日々ドラフター(製図台)に向かって汗をかいていた、

僕がまだ若くエネルギーに満ちていた頃を懐かしく思い出すことがあります。

そうそう、、鉛筆の線で袖口が汚れるので長袖を肘までまくって、。

〈今でも何か始める時、袖をまくり上げるのはその名残りなのかも〉

 

烏口

 

用具の使い方の一例を説明しますと、

烏口は嘴にインクを溜めてボルトを締めたり緩めたりして描く線の太さを調節します。

筆(やペン、烏口)と先端が球状になっているガラス棒を一緒に持ち、

半円の溝のある定規にガラス棒を沿わせ、それでまっすぐな線を描きます。

とても高度な技術と集中力が要求され、思い通りの線が描けた時の達成感は一入です!

 

定規

 

また、そんな用具(烏口やコンパス)たちを収納できる専用の特殊ケースがあって、

それぞれの形状に合った型抜きの中にジャストフィットできるようになっているのです。

まるで007かミッションインポッシブルに登場する七つ道具みたいな?

そのケースはとても高価で、でも僕はそれがどうしても欲しくて欲しくて、

手に入れた時の喜びは例えば、初めてのランドセルに頬ずりするような、、。

 

収納ケース

 

彼らを忘れ去られた机の引き出しの隅から、広くて豪華な式場へと招待して、

絶大な功績を讃えた感謝状なり勲章を与えるべきだと思います。

〈出来れば何不自由のない豊かな年金と余生をおくる静かな居場所も…〉

 

話が逸れましたが、

パソコンでCADやDTPができるようになって劇的に便利になったのは事実です。

そして、用具を鍛錬しなくても比較的誰でも製図をこなせるようになったこと、

そのおかげで創造や発想に時間を費やせるようになったことは貴重なことだと思います。

 

でも僕は、製図用具たちと親密につき合えたおかげで、

ドラフターであれPCモニターであれその画面に向かいあう時、

脳内の筋力やマウスを持つ指先の感覚に、また製図と意図の(神経的な)結びつきに、

あの時の用具たちが関係していて何かの力が培われていることは間違いないのです。

〈センスの良し悪しは別にして、〉

 

ひょうしき

話は変わって、

この標識、見かけられたことはありませんか?

市内の公園によく掲げられています。

これも同じ頃まだ手描きでデザインしていた頃の作品です。

マウスではなくペンで描いたものが長く使われるのはいいものですね。

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